ここでは,身の回りのむしたちの生活に焦点をあてます。動物のコーナーからむしを独立させました。
A2 自宅敷地内で何種類の蝶が採集できるのか
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小郡市自宅で採集した蝶1
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小郡市自宅で採集した蝶2
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サツマシジミの産卵
カイノキに止まり卵を産む。
(小郡市,2015年5月22日) -
サツマシジミの卵
カイノキに生まれた卵。 残念ながら幼虫は成長しなかった。
(小郡市,2015年5月22日) -
タテハモドキ(秋型)
秋型(小郡市,2008年9月20日)
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ゴマダラチョウ
羽化したての蝶が何頭か舞っていた。
(小郡市,2006年7月9日) -
ムラサキツバメ
小郡市,2022年2月27日
最近世界的に昆虫が減少しているとの報告をよく目にする。「ドイツの自然保護区での調査では,過去27年間で飛行する昆虫は76%減少した」「プエルトリコでは熱帯雨林の節足動物が過去40年間で60分の1に減少した」等の報告がある。細々と四十数年にわたって蝶の観察・採集をしてきた私も同じようなことを感じていた。定量的な調査をしたわけではないが,西表島や北海道でも十数年前に比べ明らかに蝶は減少したように感じる。自宅周辺でも蝶は減ってきているのか。そこで自宅の敷地内で何種類の蝶が採集できるのか調べてみた。
採集地 福岡県小郡市二森(筑紫平野の北部に位置する田園地帯であり,集落には各家に庭木があり緑が豊かである。筑後川の支流となる宝満川の堤防が自宅から300mの距離にあり,その堤防には多くの種類の草木が生えている。)
採集方法 一週間に一度くらい暇なときに網を持って敷地内を一周し,目についた蝶を採集する。また敷地内にいた幼虫は飼育し,敷地内で採集された蝶とする。
採集期間 2017年10月から2018年11月
頻度は; +++ 一目で数匹目に入る ++ よく見かける + たまに見かける
- めったに見かけない -- 一度しか見かけたことがない
種 名 | 頻 度 | 備 考 | |
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1 | アオスジアゲハ | + | 特に4月から5月にかけて多い。庭に植えているアボカドに産卵している。 |
2 | アゲハ | ++ | ミカンの木によくみられる。新芽に卵を産み付けている。 |
3 | キアゲハ | + | ニンジンに産卵している。ニンジンがないときにはほとんど見かけない。 |
4 | ナガサキアゲハ | ++ | ミカンの木によく見られ,新芽に産卵している。アゲハと同じくらい普通に見かける。 |
5 | ツマキチョウ | + | 春の2週間くらい見かける。 |
6 | モンシロチョウ | +++ | キャベツ・大根等に群がっている。野菜の害虫となっている。 |
7 | キタキチョウ | ++ | 庭に一年を通して見かける。冬も落ち葉に隠れて越冬している。 |
8 | モンキチョウ | - | 数回しか目にしていない。白色の雌のみ採集できた。 |
9 | ウラギンシジミ | - | 数回しか目にしていない。雌雄ともに見かける。 |
10 | ムラサキシジミ | -- | 例年は数回見かけるが,調査期間に限っては1度しか 見かけなかった。アラカシに来る。 |
11 | ムラサキツバメ | - | 毎年数回見かける。ミカンの葉によく止まっている。以前はいなかったがここ数年見かけるようになった。 |
12 | ベニシジミ | ++ | 春から秋まで普通に見かける。スイバに産卵している。 |
13 | ヤマトシジミ | ++ | 春から秋まで普通に見かける。 |
14 | サツマシジミ | -- | 調査期間に限っては1度しか見かけなかった。自宅庭ではカイノキに産卵する。 |
15 | ルリシジミ | + | 庭木の間を素早く飛んでいる。4月から6月にかけて見かける。 |
16 | ウラナミシジミ | ++ | 秋に豆類の上を飛んでいる。11月まで見かける。 |
17 | クロマダラソテツシジミ | + | 秋に見られる。迷蝶であるが11月まで見かける。年によりみられる数に変動がある。 |
18 | ヒメアカタテハ | ++ | 秋に多くなる。天気がいい日には12月まで菊の花に止まっている。 |
19 | アカタテハ | ++ | ヒメアカタテハより幾分少ないが熟れた渋柿によく来ている。大きさが不揃いである。 |
20 | キタテハ | +++ | 秋に多くなり,柿の実に群がっている。天気がいいと12月まで菊の花に群がる。 |
21 | ルリタテハ | - | 夏から秋にかけて数度目にした。熟した果物に来ている。 |
22 | タテハモドキ | - | 毎年何度か見かける程度である。10月に採集したのは夏型であったが,秋型もいる。 |
23 | リュウキュウムラサキ | -- | 10月にサツマイモで発生していた。サツマイモで羽化したばかりの雌雄を採集し,その後庭にいた雄を採集した。 |
24 | ツマグロヒョウモン | ++ | 春から秋まで普通に見られる。パンジーで発生していて終齢幼虫が庭を這っているのをよく見かける。 |
25 | コミスジ | + | 数年前までは見かけなかった。木が大きくなったから見かけるようになったのだろうか。 |
26 | ゴマダラチョウ | + | エノキに産卵しているのを見かける。冬にはエノキの落ち葉に幼虫がみられる。 |
27 | コムラサキ | + | 秋に熟した果物に来ている。 |
28 | ヒメウラナミジャノメ | ++ | イネ科の植物で発生している。4月から飛び始める。 |
29 | ヒメジャノメ | + | 10年くらい前は普通にいたが,減少傾向のようである。ヒメウラナミジャノメに遅れて5月ごろから発生する。 |
30 | クロコノマチョウ | - | 秋になると毎年数回は目にする。いくらか増加しているように感じる。 |
31 | アサギマダラ | -- | 例年複数回は見るが,調査期間中には10月に一度目にしただけであった。 |
32 | クロセセリ | -- | ミョウガに来ているのだろう。毎年何度か見るが,見かける機会が減ってきている感じがする。 |
33 | チャバネセセリ | ++ | 秋になると菊の花に群がっている。 |
34 | イチモンジセセリ | ++ | 春からみられるが,秋に多くなる。 |
※上記34種のほかにテングチョウを確認している。採集できなかったので別にしている。
結果
約一年で34種の蝶が採集できた。他に採集できなかったが目視した蝶が1種類いた。だいたい予想通りの蝶が採集できた。森林性のチョウも多く,ある程度自然が残されていることが分かった。定量的に調べたわけではないが,蝶の種類、数ともに減少しているとは感じなかった。むしろ南方から北上してきた蝶が増えていることが分かった。
まとめ
この調査では自宅敷地という定点観測であり,調査しやすいという利点はあるものの,範囲が狭いのでもう少し広い範囲を調査地に選ぶとより意味のあるデータとなったのではないかと思う。新たな種類の蝶が採集できた時は心が躍り,種類が増えるごとに楽しさも増していった。海外での蝶採集も楽しいが,身近な蝶の調査も変わらないくらい楽しいものであった。これを予備調査として,5年ごとに調査すると一定の傾向が見えてくると思われる。調査方法としては週1回,曜日・時間を決め定期的に調査し,目視できた蝶の個体数調査を1年間通して行うといいのではないかと思う。ただ年齢的に何回できるかはわからない。(Y,T)
A4 庭の池の住人たち
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アメンポ
小郡市,2015年4月15日
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コダカノゲンゴロウ1
小郡市,2015年4月15日
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コガタノゲンゴロウ2
小郡市,2015年4月15日
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トンボの羽化の様子
小郡市,2015年4月15日
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ギンヤンマの羽化1
小郡市,2015年4月15日
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ギンヤンマの羽化2
小郡市,2015年4月15日
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ギンヤンマの羽化3
小郡市,2015年4月15日
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ギンヤンマの羽化4
小郡市,2015年4月15日
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ギンヤンマの羽化5
小郡市,2015年4月15日
庭の池には様々な生き物が住み着いている。特にギンヤンマのヤゴが多い。毎年4月の晴れた日には一斉に成虫となり飛び立っていく。時には十数匹も羽化している。その横でコガタノゲンゴロウが数匹泳ぎ回っている。アメンボも負けずに泳いでいる。
コガタノゲンゴロウはいつから池の住人になったのだろうか。5年前くらい前から姿を現している。水草の陰には独特の形をした幼虫も見ることがある。以前は見ることがなかった小郡市でも急に増加しているのではないだろうか。試しに2018年11月に近所の水路を見て回ったら,やはりいた。網ですくうと元気のいいコガタノゲンゴロウが次々と中に入ってきた。コガタノゲンゴロウは近年の温暖化等の環境変化に適応しやすいのだろうか。
(Y,T)
A5 庭の池のトンボ ~梅雨・夏・秋~
庭の池には春から秋まで様々な種類のトンボが飛んでいる。梅雨の季節のトンボを撮ってみた。トンボについては詳しくないので種名には自信がない。ベニイトトンボ?は10年前にはいなかったような気がする。いつから池の住人になったのだろうか。10匹くらい飛んでいた。チョウトンボは庭の池にはあまり多いトンボではない。他のトンボから追い立てられて、庭の外に追いやられる。しかしすぐに戻ってくる。庭の池には数年前から住んでいる。トンボの行動を見ているのも楽しいものである。(Y,T)
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ベニトンボ1
小郡市,2024年10月21日
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ベニトンボ2
小郡市,2024年10月21日
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マユタテアカネ♂
小郡市,2020年6月20日
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マユタテアカネ♀
小郡市,2019年7月16日
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ショジョウトンホ♂
小郡市,2020年6月7日
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ベニイトトンボ♂
小郡市,2019年7月16日
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ベニイトトンボ♀
小郡市,2019年7月16日
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ベニイトトンボの産卵
小郡市,2019年7月24日
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アオモンイトトンボ?
小郡市,2019年7月16日
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アオモンイトトンボ?の産卵
小郡市,2019年7月31日
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アオモンイトトンボ?の交尾
アオモンイトトンボ?の雌も赤色のものと雄と変わらないものがいる。
(小郡市,2019年8月1日) -
ホソミオツネントンボ1
小郡市,2022年年4月5日
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ホソミオツネントンボ2
小郡市,2022年4月5日
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イトトンボ(未同定1)
小郡市,2020年5月30日
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イトトンボ(未同定2)
小郡市,2020年5月30日
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モノサシトンボ
小郡市,2019年7月16日
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ハグロトンボ
小郡市,2020年6月20日
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チョウトンボ
小郡市,2019年8月1日
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オオシオカラトンボ
小郡市,2019年7月16日
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オオシオカラトンボ♀の産卵
小郡市,2019年7月16日
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シオカラトンボの交尾
雌が雄と同じ色をしている者がいる。シオカラ型という。
(小郡市,2019年7月31日) -
オナガサナエ♀
小郡市,2020年6月26日
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ハラビロトンボ
小郡市,2020年5月14日
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コシアキトンボ
小郡市,2021年8月10日
A7 庭や畑の虫たち
ここでは,会員の皆さんが庭や畑などで撮影した虫の写真を紹介します。(岸田志朗)
一般
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オオセイボウ
シソの花に吸蜜に来ています。有名なブルービー(ルリモンハナバチ)ではありません。
(那珂川市,2019年9月21日,H,K) -
シマフオナガバチ
寄生蜂の仲間です。
(久留米市,2019年10月2日,H,S) -
ツマアカクモバチ
狩蜂の仲間でクモ類を幼虫の餌にします。
(小郡市,2019年9月21日,Y,T) -
アズチグモ
タカサゴユリの花が開花するころ,どこからともなくアズチグモがやってきました。
(久留米市,2020年8月16日,H,S) -
ヒメアトスカシバ
蛾です。オオフタオビドロバチに擬態しています。
(久留米市,2019年7月5日,H,S) -
カノコガ
ヒメアトスカシバと同様に,オオフタオビドロバチに擬態していると言われています。似てますかね。
(久留米市,2020年6月17日,H,S) -
オオモンツチバチ(♂)
黒に黄色の模様があるハチですので,いかにも刺しような感じですが,ハチの仲間で刺すのは♀だけです。
(久留米市,2020年7月25日,H,S) -
オオモンツチバチ(♀)
オオモンツチバチの雌は,触角が雄に比べて短いのが特徴です。土の中に卵を産みます。
(久留米市,2020年10月4日,H,S)) -
ヨツスジトラカミキリ
アシナガバチに擬態していると言われますが,似ていますかね。
(久留米市,2021年7月10日,H,S) -
キイロスズメバチ(働き蜂)
都市部で増えていると言われるスズメバチです。枯れた幹を削って巣材を集めているところです。働き蜂は♀です。
(久留米市,2021年8月3日,H,S) -
キイロスズメバチ(♂)
スズメバチの♂は,見た目は♀とあまり変わりませんが,腹部の端(お尻)が平らになっているのが特徴でです。働き蜂(♀)の腹部の端はとがっています。
(久留米市,2021年11月29日,H,S) -
ルリチュウレンジハバチ
ヤブガラシの花に吸蜜に訪れているところです。草食性のハチで,幼虫はツツジの葉を食べるそうです。
(久留米市,2021年,8月2日,H,S) -
ナガサキアゲハの幼虫と寄生蜂
寄生蜂がナガサキアゲハの幼虫に留まって,産卵場所を模索しているようです。
(久留米市,2020年6月12日,H,S) -
アオメアブ
ムシヒキアブと呼ばれる捕食性ののアブの仲間です。
(久留米市,2021年7月21日,H,S)) -
シオヤアブ(♂)
ムシヒキアブの仲間で,雄は腹部の先端が白いのが特徴です。
(久留米市,2021年7月27日,H,S) -
シオヤアブ(♀)
シオヤアブの雌はしっぽの色だけではなく,全体にふっくらとした感じです。
(久留米市,2021年8月4日,H,S) -
クビキリギス
キリギリスの仲間ですが,成虫で冬を越します。体色は褐色系や赤色系のものもあります。
(2020年3月11日,小郡市,Y,T) -
ヘリヒロアオイラガの幼虫とカメムシ
イラガの仲間の幼虫のとげには毒があります。
(久留米市,2019年7月12日,H,S) -
キリウジガガンボ1
ガガンボの仲間はよくカの巨大なものと勘違いされますが,血は吸いません。
(久留米市,2022年3月16日H,S) -
キリウジガガンボ2
幼虫は水中生活をし,イネの根なども食べる害虫とされています。
(久留米市,2022年3月16日,H,S)
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コマルハナバチ♂
夕暮れ時の写真で色は少し異なります。雌は尾部以外は黒く,別種のように見えます。
(久留米市,2022年6月11日,H,S) -
ミナミトゲヘリカメムシ
本来は南方系の種だそうですが,近年分布が北に広がっているそうです。
(久留米市,2022年10月8日,H,S) -
オオハナアブ(♀)1
ツワブキの花に吸蜜に来ているところです。
(久留米市,2022年12月9日,H,S) -
オオハナアブ(♀)2
複眼の間が広いのが雌だそうです。
(久留米市,2022年12月9日,H,S)
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ギンヤンマの産卵1
雄はブラジルチドメグサの葉に乗って,雌は水中に腹部をさしこんでいます。
(筑後市,2023年10月15日,H,S) -
ギンヤンマの産卵2
雄が翅を振動させ,雌は翅を立てています。産卵行動の一部ですかね。
(筑後市,2023年10月15日,H,S) -
ハバヒロカマキリの産卵
ハバヒロカマキリの雌が産卵している様子です。重力と反対に体を向けています。
(久留米市,2023年10月12日,H,S) -
ハバヒロカマキリの卵(卵しょう)
ハバヒロカマキリの産卵後の卵しょうです。下に白くみえる,先がややとがっているのが特徴です。
(久留米市,2023年10月14日,H,S) -
ツチイナゴ
トノサマバッタと同じくらいのバッタです。成虫で冬を越します。
(広川町,2023年9月15日,H,S) -
ツチイナゴ2
ツチイナゴがオリーズの木にいました。やがて,オリーズの黄葉した葉をかじりだしました。
(久留米市,2024年4月29日,H,S) -
ツチイナゴの食べ痕
黄葉した葉の上部ツチイナコが食べた部分を確認できます。
(久留米市,2024年4月29日,H,S)
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ユリクビナガハムシ1
テッポウユリの害虫です。幼虫は自らの糞の下に隠れています。
(久留米市,2024年5月15日,H,S) -
ユリクビナガハムシ2
糞を取り除くと,むっくりした幼虫が姿を現します。
(久留米市,2024年5月15日,H,S)
蝶
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カラスアゲハ
翅が比較的傷んでいないので近くで羽化して個体だと思われます。我が家では珍客です。
(久留米市,2020年9月22日,H,S) -
ナガサキアゲハ(♀)
現在分布域が北に拡大していると言われています。雌は白斑があります。
(久留米市,2020年8月24日,H,S) -
ナガサキアゲハ(♂)
雄には白い斑紋がありません。
(久留米市,2022年4月23日,H,S) -
アゲハ(ナミアゲハ)
羽化直後の個体です。
(久留米市,2020年7月1日,H,S) -
キアゲハ羽化1日目1
羽が伸びた状態でミツバの葉の上で朝見つかりました。少しずつ移動はするようです。
(久留米市,2020年4月26日,H,S) -
キアゲハ羽化1日目2
写真の写り方を比較するために約1分後のものを入れました。色の違いの原因は不明ですが,撮影時間・体の乾燥の程度・構造色などが関係していると考えられます。
(久留米市,2020年4月26日,H,S) -
キアゲハ羽化2日目
飛び去らない状態が24時間以上も続きましたが,夕方にはいなくなっていました。なお,別個体を観察している可能性を完全に否定することはできません。
(久留米市,2020年4月27日,H,S) -
ムラサキシジミ
珍しく翅広げて止まっていました。何か意味のある行動かもしれません。
(久留米市,2021年10月17日,H,S) -
クロマダラソテツシジミ1
迷蝶とされていますが,毎年庭で見かけるようになりました。
(久留米市,2019年8月23日,H,S) -
クロマダラソテツシジミ2
食草のソテツに葉の色がよく似たオリーブの葉の上にしばらくいました。
(久留米市,2019年8月23日,H,S)
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クロコノマチョウ1
秋が深まると住宅の周辺でもよく見かけるチョウです。「コノマ」は「木の間」という意味だそうです。裏面は落ち葉そっくりです。
(柳川市,2008年11月5日,H,S) -
クロコノマチョウ2
(柳川市,2008年11月5日,H,S)
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アカタテハ
成虫で越冬していた個体が動き始めました。
(久留米市,2022年3月2日,H,S) -
ツマグロヒョウモン(♀)
ツマグロヒョウモンの雌は,完全に休止している時は前翅を後翅の奥まで入れて,白い斑点が見えないようにするようです。
(久留米市,2022年8月29日,H,S) -
モンシロチョウ
モンシロチョウがビオラの花に吸蜜に来ていました。
(久留米市,2023年6月5日H,S) -
イチモンジセセリ
後翅の白い斑点が直線上に並ぶのが特徴です。
(広川町,2023年9月16日H,S) -
ウラギンシジミ(♀)1
気温があがったので,日向ぼっこ?をしているようです。
(久留米市,2024年2月18日H,S) -
ウラギンシジミ(♀)2
翅は十分には開いていませんでしたが,上手に太陽の方向を定位しているのがわかります。
(久留米市,2024年2月18日,H,S)
蛾
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ユウマダラシャク
マサキの害虫です。生垣のマサキがへったので,以前ほどはみかけなくなった。
(久留米市,2024年5月14日,H,S) -
ウスミドリナミシャク
幼虫はイヌマキをたべ,成虫で越冬するそうです。
(久留米市,2021年10月12日,S,H) -
ハスモンヨトウ
ヨトウムシの仲間です。ハスモンとは斜めの紋があるという意味です。
(久留米市,2024年10月3日,H,S)
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シモフリズズメ
やや大ぶりのススメガです。幼虫はシソ,ネズミモチなどを食べるそうです。褐色型もあるようです。
(久留米市,2022年9月20日,H,S) -
セスジスズメ
名前の通り背中に2本のすじかあります。前翅の模様も特徴的です。
(久留米市,2022年9月21日,H,S) -
セスジスズメの幼虫
草取りの後の移動中です。我が家では主にヤブガラシとその周辺で見かけます。
(久留米市,2021年9月20日,H,S) -
キイロスズメ
幼虫はヤマノイモの仲間を食べるそうです。
(久留米市,2022年6月1日,H,S)
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ハマオモトヨトウ1
ヒガンバナの葉で毎年見かけるイモムシです。スイセンやタマスダレも食べるとされますが,大量に発生したことはないようです。
(久留米市,2020年12月3日,H,S) -
ハマオモトヨトウ2
ビガンバナ科の葉はまだあまり伸びていませんので,地下部の球根を食べている可能性があります。また,ネットにはハゼランを食べている写真もありました。
(久留米市,2021年10月18日,H,S) -
ヒメツマキリヨトウ
幼虫はカニクサというつる性のシダを食べるそうです。
(久留米市,2020年8月9日,H,S) -
ミツモンキンウワバ1
ニンジンやダイズなどの葉を食べるとされています。現時点では自宅のニンジンに大きな被害はないようです。
(久留米市,2020年11月19日,H,S) -
ミツモンキンウワバ2
羽を閉じて留まっていると全く同じガとは思われません。種内の変異も大きい気がします。
(久留米市,2020年11月19日,H,S) -
フキノメイガ(アズキノメイガ)
幼虫は野菜類の心食虫として悪名が高いようです。
(久留米市,2020年8月20日,H,S) -
ホタルガ
昼間活動する蛾です。頭部の赤が何となくホタルに似た感じもします。
(久留米市,2021年6月29日,H,S) -
モンキシロノメイガ
よく留まっているのをみかけます。幼虫はイチジクの仲間の葉を食べるそうです。
(久留米市,2021年7月14日,H,S) -
ホシヒメホウジャク1
スズメガの仲間で,幼虫はヘクソカズラを食べるそうです。
(久留米市,2018年10月7日,H,S) -
ホシヒメホウジャク2
ホシヒメホウジャクも翅や体色がかなり異なる個体があるようです。
(久留米市,2021年10月23日,H,S) -
モモスズメ1
前翅に波状の模様があり,黒褐色の斑点があります。
(久留米市,2020年6月10日H,S) -
モモスズメ2
後翅が少し桃色をしているのが特徴です。留まっているときは目立ちませんが,飛んでいるときははっきりわかります。
(久留米市,2021年7月25日,H,S) -
モモスズメの幼虫
サクラの葉を食べいているところです。
(久留米市,2018年10月7日,H,S) -
ブドウスズメの幼虫1
スズメガの仲間の幼虫はイモムシの代表のような雰囲気です。音に驚いて,顔を縮めてしばらくは動きませんでした。
(久留米市,2021年9月6日,H,S) -
ブドウスズメの幼虫2
ヤブガラシの葉を食べているところです。食草はノブドウやツタなどのブドウ科の植物だそうです。
(久留米市,2021年9月8日,H,S)
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ワタヘリクロノメイガ♂
尾端に毛塊と呼ばれる構造があり,ぐるぐるまわしていました。幼虫はニガウリなどを食べるそうです。
(久留米市,2022年10月23日,H,S) -
カシノシマメイガ
菓子の縞メイガという意味だそうです。穀類・穀粉粉などを食害します。
(久留米市,2023年6月1日,H,S) -
シロオビノメイガ
ホウレウソウやサトウダイコンなどを食べる害虫として知られています。
(広川町,2023年9月24日,H,S) -
シロテンキノメイガ
シロ・テンキ・ノメイガと区切るようです。
(久留米市,2022年6月28日,H,S) -
エグリヅマエダシャク
前翅の外側(写真では上)がえぐられたような形をしているのが特徴です。
(久留米市,2020年4月6日,H,S) -
フタコブスジアツバ
前翅外側の線(写真では上)が2つのこぶのようにみえます。
(久留米市,2021年10月9日,H,S) -
モンクロシャチホコ1
幼虫はサクラやリンゴの葉を食べるようです。
(久留米市,2022年8月23日,H,S) -
モンクロシャチホコ2
羽を少し広げたところです。紋があるように見えます。
(久留米市,2022年8月23日,H,S) -
シラホシトリバ
幼虫はカタバミの仲間を食べているようです。後翅は骨のように見えます。
(久留米市,2022年8月31日,H,S) -
アシナガモモブトスカシバ1
ホバリングしてアレチハナガサの蜜を吸っている所。飛びながら,毛のはえた後脚を動かす様子はハナバチそっくりです。
(筑後市,2022年9月4日,S,H) -
アシナガモモブトスカシバ2
交尾後のカップルがコキヅルの葉で休息している様子。上が雄,下が雌。
(筑後市,2022年9月4日,H,S) -
アシナガモモブトスカシバ3
連結しているカップルの所へ他の雄が邪魔しに来る様子。
(筑後市,2022年9月4日,H,S)
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モンシロドクガ
翅の黒褐色の斑点はない場合もあるそうです。毒があります。
(久留米市,2023年10月8日,H,S) -
ヘリヒロアオイラガ1
外来種のイラガです。幼虫は幅広い種類の植物をたべるようです。
(久留米市,2021年8月7日,H,S) -
ヘリヒロアオイラガ2
ヘリヒロというのは,後の茶色のラインがアオイラガよりも広いという意味でしょう。
(久留米市,2021年8月10日H,S) -
ヘリヒロアオイラガの幼虫
草取りの後に,色々の場所でみかけました。このように金属の上やスリッパの中にも侵入しますので要注意です。
(久留米市,2021年9月15日,H,S) -
ベニモンアオリンガ1
前翅の紅斑は変異が多くほとんどないものもあるそうです。
(久留米市,2024年4月19日,H,S) -
ベニモンアオリンガ2
アオリンは緑色の鱗粉だと思います。ツツジの害虫。
(久留米市,2024年4月19日,H,S)
A8 冬の虫たち
ここでは,冬(冬至から節分まで)の間でも活動している昆虫などの小動物を紹介します。