活動報告3

ここには,活動報告の続きを載せます。

R2-3 八女の自然に親しむ会2024年~



R2-3 八女の自然に親しむ会2024年~


今回の話題は「シイノキの板根」・「イヌカタヒバ」です。

 「板根」というのは,根が地上部にもあり,それが板状になっているものを言います。植物体を支える他,呼吸を助けるものもあるそうです。清水山のシイノキは,ツブラジイが多いようですが,スダジイもあり,その中間的な形質を示すものもあるような気がしています。写真のシイノキはツブラジイ的形質が強い気がしますが,あえて「シイノキ」としました。個人的な見解では,両者を別種として区別するのは無理な気がしています。ちょうど,斜面にはえていて,斜面の下側に板根が発達しているのが面白いと思いました。

 「イヌカタヒバ」は,日本では石垣島や西表島などの南の島に分布し,沖縄県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。園芸用に栽培され,それが多くの場所で逸出し,家の石垣などで繁殖するようになったようです。自生地では絶滅危惧種が,多くの場所で普通種になってしまっている訳です。このような話はよく聞く話ですが,「イヌカタヒバ」の場合は,地球温暖化も関係している気がします。